アトピー性皮膚炎とは、特定の物質に対して過剰な免疫反応が引き起こされることで皮膚に炎症を引き起こし、長期間続くかゆみ、脱毛、皮膚が黒くなる色素沈着等の症状があらわれます。

特に顔周りや脇、足先や内股に症状が出やすく、かゆみがずっと続くと皮膚を掻きこわしてしまったり、皮膚がかたくなってゴワゴワになります。

アトピー性皮膚炎は、体質等が関係する為、体質改善を目的とした食事療法や投薬によりかゆみをコントロールする治療、スキンケア等を行います。

膿皮症は、皮膚に細菌が感染することで起こる皮膚炎です。症状としては湿疹があり、脱毛、痒みや赤み、皮膚表面に膿を含んだ病変がみられることがあります。

この病気は時に何度も繰り返すことがあります。膿皮症は内服や外用薬、シャンプー等の外用療法も行います。

外耳炎とは、犬の耳の穴の皮膚が炎症を起こす病気で、耳が赤くなる、黒い耳垢がでる、においがきつくなるといった症状がみられます。

耳道が分厚くなって耳の穴が塞がってくると難治性の外耳道炎や耳血腫に発展し、外科手術が必要になることがあります。早い段階で適切な対応をすることが大切です。細菌の感染が悪化の原因になっていることもあります。

当院では、ビデオオトスコープ（耳の内視鏡）を活用して耳の中を確認し、耳垢の検査を行い原因を追求します。また耳道洗浄も行う等して治療を実施します。

猫アトピー皮膚症候群とは、猫でよく見られる皮膚疾患です。

特定の物質に対して過剰な免疫反応を引き起こすことで皮膚に炎症が生じ、長期間続くかゆみ、脱毛、皮膚が黒くなる色素沈着等の症状があらわれます。

食事療法および投薬等で治療を実施します。

ノミの唾液に含まれる成分に対してアレルギー反応を起こし、咬まれた箇所以外の皮膚にかゆみや炎症が生じる病気です。激しいかゆみ、炎症、脱毛等の症状があらわれます。

一度ノミが寄生をしてしまうと、その子の住んでいる環境がノミの卵やサナギで汚染されます。このためノミの駆虫薬を2~3年にわたり定期的に使用し、環境の汚染を解消しなければ、繰り返し生じてくる厄介な皮膚病です。

ノミ駆除薬、内服等を行い治療を実施します。